こんにちは、あくつです。
最近、SEO界隈やクリニック経営者の間でLLMO(大規模言語モデル最適化)という言葉が飛び交っていますね。
「Google検索の時代は終わり、これからはAI検索の時代だ」「専用の対策をしないと手遅れになる」といった煽り文句を耳にすることも増えました。
しかし、私は断言します。クリニック経営において、現時点で個別のLLMO対策に躍起になる必要は全くありません。
今回は、なぜ9割の開業医がこの言葉に騙されて無駄金を払ってしまうのか、そして2026年以降も勝ち続けるための真の戦略について、私の持論を余すことなくお伝えします。

LLMOの正体とクリニックにおける現実的な価値
まず、LLMOとは何かを整理しておきましょう。
簡単に言えば、AI検索対策のことです。ChatGPTやGemini、PerplexityといったAIに質問した際、自院の情報が回答として選ばれたり、引用されたりするように仕向ける施策を指します。
あくつさん、やっぱりAIで病院を探す人が増えているなら、対策は必須ですよね?
代表:阿久津業種によりますが、クリニックに関してはまだ優先度は低いです。なぜなら、今すぐ受診したい人がAIと長々と対話して病院を決めるケースは稀だからです。
実際、お腹が痛い人や子供が発熱した親御さんは、AIに相談するよりも先にGoogleマップや検索エンジンで「近くの病院」を探します。
AI検索は「この症状は何だろう?」という情報収集段階では使われますが、具体的な「受診の意思決定」にはまだ従来の検索が強いのが現実です。
とはいえ、私は「何もしなくていい」と言っているわけではありません。私はすでに、ある仮説に基づいたサイト構築を行い、AI検索からの引用を大幅に増やすことに成功しています。
狙ったキーワードでの表示回数が数ヶ月で20万回を超えた事例もありますが、それは「LLMO」という魔法を使ったからではありません。


LLMO対策は「SEO対策」の延長線上に過ぎない
ここが最も重要なポイントですが、LLMO対策という独立した施策が存在するわけではありません。
実際には、本質的なSEO対策という大きな円の中に、LLMO(AI検索対策)という小さな円が含まれている状態です。



Googleが掲げる理念を理解し、正しいSEOを実践していれば、それがそのまま最強のAI検索対策になります。
業者が「これからはLLMO専用の対策が必要です」と提案してくることがありますが、その多くは新しい言葉を武器にした高額なだけの施策である可能性が高いです。
私は、アルゴリズムの隙を突くような小手先のハックではなく、Googleが評価するE-E-A-T(経験、専門性、権威性、信頼性)を徹底的に磨き上げる戦略をとっています。
この本質さえ押さえておけば、AI検索エンジンも「この記事は信頼できる」と判断し、勝手に引用してくれるようになります。
新しい流行に飛びつく前に、まずは自院のサイトが医療機関として信頼される情報を発信できているかを見直すべきです。


AIが真似できない「一次情報」と「権威性」の重要性
2026年、AIがネット上の情報を瞬時に要約できるようになった今、最も価値を持つのは一次情報です。
ネットの情報を寄せ集めただけの記事はAIに取って代わられますが、先生の診察経験や独自のデータは誰にも真似できません。
具体的に、どんな情報を出せばAIやGoogleに評価されるんでしょうか?



先生自身の専門医資格や、実際の検査実績数といった、動かしようのない事実を提示することです。
例えば、循環器内科のクリニックであれば、私は「今月のエコー検査実施件数」を毎月ブログで報告しています。「心電図」や「循環器」といった重要キーワードでの順位が上がっただけでなく、患者さんからの信頼度も劇的に向上しました。
さらに、検査技師さんの顔写真とともに「私たちが検査を担当しています」というメッセージを載せることもあります。これは「生産者の顔が見える野菜」と同じで、患者さんに安心感を与えると同時に、AIには作れない強力な独自性となります。
こうした地道な積み重ねが、結果としてAI検索でも「おすすめのクリニック」として選ばれる唯一の道なのです。


潜在層と顕在層。AI検索とGoogle検索の使い分け
「AI検索が増えたから、SEO(検索)経由の患者が減る」という意見がありますが、私はそうは思いません。AI検索でヒットするのは主に、まだ受診を迷っている潜在層のキーワードだからです。



『体がだるい』という相談はAIにするかもしれませんが、高熱で苦しんでいる人はAIに対話を求めず、すぐに病院を探します。
私たちは、この今すぐ受診したい顕在層を確実に捕まえなければなりません。
AI検索は将来的な認知には役立ちますが、直接的な集患のメインは依然としてGoogle検索やマップ検索です。
私が一次情報を重視したサイト運営を続けている理由は、この「今すぐ助けてほしい」というユーザーに、圧倒的な信頼感を感じてもらうためです。
アクセス数が右肩上がりで増え続けているのは、AI時代になっても変わらない「人間の安心したい」という欲求に応えているからです。


注目すべきはLLMOよりも「ChatGPT広告」
これからの新しい動きとして、私が注目しているのはLLMOそのものではなく、ChatGPT広告の開始です。
OpenAIがついに広告事業に参入したことは、クリニックマーケティングにおいても大きな意味を持ちます。
ついにAIとの会話の中に広告が出るようになるんですね。クリニックもやるべきですか?



現時点では、優先度は低いです。まずはGoogleの顕在層向け広告を固めるのが先決です。
現在の情報では、AIとの会話の流れを邪魔しないディスプレイ広告(バナー形式)が主流になると見られています。
しかし、これはまだ未知数な部分が多く、費用対効果も見えていません。新しいプラットフォームに振り回されるのではなく、まずは王道の集患導線を盤石にすることが、2026年も変わらない鉄則です。
AIの世界は変化が激しいからこそ、私は常に最新情報を収集しつつ、先生方には最も効率的な投資先を提案するようにしています。


地道な取り組みこそが、AI時代を生き抜く最短ルート
LLMO対策という言葉に踊らされ、高額な契約を結んでしまう院長先生が後を絶ちません。
しかし、私がここまでお話ししてきた通り、魔法の杖は存在しないのです。



マーケティング視点を持った一次情報の蓄積と、専門医としての権威性の明示。これこそが、AIに選ばれるための唯一の解です。
業者が新しい言葉を持ち出してきたら、まずは「それは既存のSEO対策と何が違うのか?」と問いかけてみてください。本質を理解している業者であれば、明確な回答ができるはずです。
私は、先生方が診察に集中できるよう、こうした技術的な変化を正しくフィルタリングし、成果に直結する施策だけを届ける存在でありたいと考えています。
最後に、2026年のまとめです。
- LLMOという言葉に過剰に反応しない
- E-E-A-Tを高める本質的なSEOを継続する
- クリニック独自の実績やデータ(一次情報)を積極的に発信する


これらを愚直に続けていれば、検索エンジンが変わっても、AIが進化しても、先生のクリニックは選ばれ続けます。
地道な努力が、結局は一番の近道になるのです。









