こんにちは。あくつです。
私は、ご紹介を通じてクリニックのウェブマーケティングや開業支援のお仕事を多くいただいています。
お仕事の依頼のきっかけが100%紹介である、と言っても過言ではありません。
「紹介案件だから、適当に提案しているのでは?」と思われるかもしれませんが、実はその逆です。
紹介していただいた方の顔に泥を塗らないためにも、私はご依頼を受ける前に、徹底的に調べ上げています。
実は、先日、対談形式の動画で、私の仕事の進め方について詳しくお話しする機会がありました。その時のやりとりがこちらです。
それだけ経験してたら、10分20分ぐらいで さっと考えてもっていけないんですか?
代表:阿久津ある程度の方向性を出せるものはあるんですけど、やっぱ不安なので、開業場所どこですかとかっていうのはお聞きしますね。
経験が豊富でも、不安要素は徹底的に潰します。
この記事では、最高の提案をするために私が行う、4つのステップの裏側をすべてお話しします。


ステップ1:現地に降り立つ前の「診療圏」徹底分析
私の調査は、ご相談をいただいた際に確認するエリアと標榜する診療科からスタートします。
特に、この「標榜」が非常に重要です。
既存クライアントとの「利益相反」は絶対に避ける
標榜診療科を確認するのは、私の既存の支援先クリニックと競合しないかをチェックするためです。
なぜそこまでこだわるのか?
私の目標は、支援先のクリニックが地域で成功することだからです。
SEOを上げ、広告戦略を打つ際、目指すのは「そのエリア一体の人をすべてここのクリニックに来てもらう」ことです。
もし、クライアント同士で利益相反してしまうと、お互いに患者さんを取り合う状況になりかねません。これは、私が提供する価値とは真逆です。
だからこそ、最初の段階で競合リスクを厳しく判断しています。
Googleマップで読み解く「生活動線」と「立地条件」
エリアと標榜科を確認したら、次はGoogleマップを開きます。
私が調べるのは、半径1〜2km圏内です。これは、地域住民が自転車や徒歩で移動する、生活動線を想定しているためです。
具体的には、以下の項目をチェックします。
- 近隣に競合クリニックがあるか
- 駅からどれぐらい離れているか、地下鉄の場合は駅の構造(階段の有無など)はどうか
- 小学校、中学校、マンションなど、ターゲット層の動向が分かる施設
- 住宅街なのか、商業地なのか
そして、最高の立地条件は「ある程度人口が多そうな住宅地の路面店(1階)」だと私は考えています。
なぜ1階が良いかというと、認知度獲得に大きな差が出るからです。



看板が1階にドカンってあった方が、みんな駅とかで歩くじゃないですか。
何も意識しない状態でふって見た時に、なんか工事とか新しいの始めたら『なんかできるのかな』って見るわけですよ。
人間はスマホを見たり、音楽を聞いたりしながら歩いています。
2階まで目線を上げてもらうのは難しい。
日常のふとした瞬間に視界に入り、「新しいクリニックができるらしい」と家族の会話に上るような場所が、最も効果的です。
ステップ2:ウェブマーケティングの「甘さ」を暴く競合調査
立地と地域性を把握したら、いよいよウェブマーケティングの領域に入ります。
競合5サイトの「流入キーワード」を徹底分析
近隣の競合クリニックを見つけたら、彼らのウェブサイトを最低でも5サイト洗い出します。そして、とあるツールを使い、以下の点を徹底的に調査します。
- サイトがスマホ対応しているか
- どういう検索キーワードで患者さんをサイトに呼び込んでいるか
5サイトのデータを集めれば、その地域でのウェブマーケティングの傾向と対策のレベルが明確に掴めます。
その傾向を軸に、先生とお話しながら提案の方向性を定めていくのです。


競合サイトの「平均点」は40点?
驚くべきことに、多くのクリニックのウェブサイトは、ウェブマーケティング対策が不十分です。私の体感では、約6~7割のサイトが「対策をしていない」状態です。
100点満点で言ったら何点ぐらいの印象ですか?



全体見ると40点。お世辞で50点。
これは、ウェブ制作会社が「対策をしている」と言っていても、私の基準から見ると不十分だということです。
おそらく、クリニック側の予算や、営業担当者とクリニック側での認識のズレが原因で、「立ち上げ時は良いが、数年経っても改善されていない」状態に陥っているケースが多いです。
競合が「意外とやっていない」対策が勝利の鍵
競合の甘さを突く、基本的な対策があります。
一つは、「疾患ごとのページボリューム」です。疾患の説明を1ページでまとめてしまっているサイトが多いのですが、私は疾患ごとにページを分け、ボリュームを増やして深く説明すべきだと考えています。
もう一つは、「スマホUIの設計」です。
パソコンでは見やすくても、スマホで見たときに縦一列に情報が並びすぎて、ひたすらスクロールが必要になるサイトが散見されます。
パソコンで見たら上に1、2、3と並び、下にも1、2、3と並んでいるレイアウトが、スマホにするとガチャンと縦に積み重なって6個分スクロールしないといけないケースがあります。



だったら121212ってやった方が良くないですか、みたいな感じで、いかに見やすくするかみたいな設計ができてないのが多いかなとは思います。
こうした細かい配慮(UI/UX)こそが、患者さんにとっての使いやすさとなり、結果的に回遊率の向上、そしてSEOの強化につながると確信しています。
ステップ3:現地訪問で「空気感」を掴む
ウェブ調査を終えたら、可能な限り現地に足を運びます。
主にカメラ撮影のタイミングで同行し、少し早めに現地入りして周辺を散歩します。
車種でわかる「地域性」と「ターゲット層」
現地での散歩は、その地域のリアルな空気感を感じ取るための重要なプロセスです。
10分〜15分程度の短い散歩ですが、多くの情報を得られます。
- 車種でわかる地域性
- 高級車ばかりなら富裕層が多いエリア、軽自動車が多ければ生活感のあるエリア、といった判断ができます
- 駅の構造
- 階段の多さや地下鉄からの動線など、患者さんが実際に来院する際の苦労(バリア)をチェックします
- 周辺の看板
- 競合の広告戦略のヒントを得ます
マダムたちの会話に「聞き耳」を立てる
目的は、マダムたちの会話に聞き耳を立てることです。



マダムの主観で見てる。そういう話が面白い。
地域住民が、「どういう基準でクリニックを選んでいるのか」、「Googleマップの口コミを見ているのか」、「先生の性格的なものを重視しているのか」など、ウェブ上のデータだけでは得られない定性的な情報(生の声)を集めます。
これは、先生への提案に厚みを持たせるための、私なりの工夫です。


ステップ4:すべては「長期的な貢献」のために
これらの徹底的な事前調査は、最終的な提案をより確かなものにするためです。
初回訪問は「ヒアリング」から
遠方でなければ、私は必ず訪問してヒアリングを行います。



行く前にウェブサイトとかGoogle Mapみたいなところは調べてはいくので、自分なりに改善点は持ってはいきます。それを全部話すかっていうと話さないんですけどね。
私が最も重視するのは、クリニックの「現状の課題」です。
その課題が、ウェブサイトや広告で解決できるなら提案しますが、Web予約の仕組みや電子カルテの導入など、仕組み側やハード側の改善が必要な場合もあります。
その際は、無理にウェブサイトの提案をせず、「一旦提案を止めます」。



現場の方の反発みたいのがありそうな気配がした。あんまりガツガツ行くのは良くないって思いました。
無理に提案して短期的に売上を上げるよりも、現場の状況を理解し、長期的にお付き合いをしたいと考えているからです。


結果を出すことが、私の「最大の目標」
私は、無理に自分の売上目標を追うことはしません。



まずは支援先のクリニックでこれぐらいの数字に持っていこうっていうのがまず第1目標。
しっかりと支援先に貢献して、そこのクリニックで収益が上がって先生のキャッシュが増えると、その結果私にお金が回ってくるっていうような感じなので、まずは結果を出す。それが大事だっていう風なスタンス。
このスタンスがあるからこそ、クライアントにとって本当に必要な提案だけを、忖度なく行えるのです。
最後に:期待値はどんどん上げてOKです
まさかGoogle Mapから始まってるとは想像してませんでした。
ウェブ上のデータと、現地で得られるリアルな情報を組み合わせることで、私は「武器」を揃えます。
そして、その武器をすべて初対面で披露することはありません。
まずは先生の考えやご希望をお聞きし、提案内容をすり合わせていくという流れです。
そして、依頼を検討してくださっている方へ。



私としては期待値上げてもらって全然OK。何でも来いです。言っちゃうと全部できると思っちゃってます。
ただしですよ。全部できるとはいえ、あんまりそこの先生の利益にならないなっていうものは利益ならないですよって伝えます。
私にご依頼いただく際は、まず現状をお伺いします。
無理にゴリゴリと提案することは一切ありません。
もし、現在のウェブサイトの契約更新に疑問を感じていたり、私の開業支援・ウェブマーケティングの裏側を知りたいと思われた方がいらっしゃれば、ぜひ一度お声がけください。
お問い合わせからご連絡いただければ、日程を調整し、お話を聞かせていただきます。
ありがとうございます。









