成果直結の鍵!リスティング広告の「裏側」で私が実践するキーワード調査と運用技術

こんにちは、あくつです。

私は日々のクリニック支援において、リスティング広告(Google広告)の運用を重要な戦略の一つとしています。

しかし、広告運用というのは目に見える成果の裏側で、地道かつマニアックな調査が常に繰り広げられています。

本記事では私が実際に広告運用を始める際、そして運用を継続する中でどのような基準でキーワードを調査・選定し、どのように費用対効果(ROI)を最大化しているのか、その裏側を全てお話しします。

この内容は、単にノウハウを「覚える」ためではなく、「ウェブマーケターが何を考え、何をしているのか」を知っていただくためのものとしてご覧ください。

目に見える成果に繋がるよう、具体的な技術論を展開していきます。

目次

成果直結の鍵!キーワード調査の「裏側」

リスティング広告の成否は、いかに初期段階で「検索する人の意図」を理解し適切なキーワードを設定できるかにかかっています。

この準備を怠ると、予算はあっという間に無駄なクリックで消費されます。

テーマ設定と検索意図の分析

まず、広告を出すテーマが決まったら、私たちは「どういう人が検索するだろうか?」という視点からキーワードを考え始めます。

「こういう悩みの人は、きっとこう検索するだろう」というペルソナ(想定ユーザー像)に基づき、初期キーワードを洗い出します。

例えば、発熱患者さんをターゲットにする場合、「発熱外来 〇〇市」や「喉の痛み 近く」「鼻水 止まらない」といった具体的な症状と地域名を組み合わせたキーワードをざっと調べます。

複数ツールによるデータの整合性チェック

初期キーワードを洗い出したら、次に複数の調査ツールにかけ客観的なデータと費用感を調べます。

代表:阿久津

まず私が使うのは『Uberサジェスト』ですね。そこで関連するキーワードが他にないか調べます。内科関連だったらこういうキーワードもある程度調べられてますよ、というのが分かります。

サジェストツールでキーワードを洗い出した後、それらをGoogleのキーワードプランナーなどに投げ、以下の情報を地域指定で確認します。

  • 月間検索ボリューム
    • どれくらいの人が検索しているか
  • 平均クリック単価(CPC)
    • どれくらいの費用がかかるか

私たちがやっているのは、単にツールで出てきたキーワードを鵜呑みにすることではありません。

複数のツールで出てきたデータとGoogleの公式データを照合させ、バランスを取りながら「これは使える」「これはやめよう」という判断を下します。

予算を浪費するNGキーワードと「顕在層」の見極め

キーワード調査で最も重要なのは、「何を入れるか」ではなく、「何を除外するか」です。

予算を効率的に使うためには、マネタイズに近い、今すぐ行動する人を狙う必要があります。

即NG!マネタイズから遠い「ノークエリ」

私が設定を避けるキーワードは、いわゆる「ノークエリ」と呼ばれる、検索意図が薄いものです。

  • 「〇〇とは」
  • 「〇〇方法」
  • 「ストレッチ」 など

これらの情報収集段階にある人が検索するキーワードに広告を出しても、今すぐクリニックを予約する行動には繋がりません。

こうしたキーワードに予算を割くのは、お金がもったいないので除外します。

狙うべきは「辛い・苦しい・痛い」の顕在層

リスティング広告は顕在層向けの広告です。

つまり、今すぐ問題を解決したいと強く思っている人たちを狙うべきです。

  • 「咳が止まらない」
  • 「辛い」、「苦しい」、「痛い」

これらの切実な言葉が入っているキーワードは、今すぐなんとかしたいという行動意欲が高いため、マネタイズに直結しやすいのです。

AIを「答え合わせ」の相棒にする

最近では、生成AIもキーワード選定に活用しています。ただし、AIに全てを任せるわけではありません。

私は常に「自分の考えているキーワードが間違えているかもしれない」という視点を持つようにしています。そこで、AIにペルソナを投げ、検索しそうなものを出してもらいます。

答え合わせみたいな感覚ですか?

代表:阿久津

答え合わせですね。自分の中で提案してもらった案をツールに入れて、いけそうだなとなったらその案を採用する という使い方をしています。

AIでキーワードを出すのはあくまでアイデア出しのため。

そのアイデアを検索ボリュームやクリック単価というデータで裏付けを取ることで、初めて採用可能なキーワードとなります。

AIが得意な部分を任せつつも、最終的な判断は人の目で行う、これが私の運用術です。

運用開始後の二大タスクとデータ判断基準

キーワード設定後も、運用者の仕事は続きます。むしろ、運用開始後こそが腕の見せ所です。

毎日必須のタスク:無関係キーワードの「除外設定」

広告を出稿すると、設定したキーワード以外にも、Googleの判断で関連性の低いキーワードで広告が出てしまうことが多々あります。

私たちは基本的に毎日管理画面をチェックし、「絶対それ違うわ」という無関係なキーワードをひたすら除外設定していく作業を行います。

例えば、東京のクリニックの広告が「仙台の〇〇」といったキーワードを拾ってしまうこともあります。

Googleが広範囲に広告費を消化させようとしているとも取れますが、ここを人の手で丁寧にコントロールしなければ、広告予算はあっという間に無駄になり、方向性がとんでもない状態になってしまうのです。

改善判断の基準:コンバージョン単価とデータ量

ある程度運用期間が経ち、データが溜まってきたら、以下の3点を見て判断します。

  • コンバージョン(CV)がついているか?
  • 獲得単価が高いか低いか?
  • 獲得単価が高いものは除外を検討する

CVが取れているキーワードであっても、獲得単価が高すぎる場合は、残しておかない方がいいケースがあります。

予算には限りがあるため、単に「取れている」だけでなく、「費用対効果が見合っているか」を常に検証し、最適化を進めます。

コンバージョン数のリアルな換算率

ここで重要なのが、広告で出たCV数と、実際の来院患者数の間にズレがあるという点です。

LINE予約や電話ボタンのタップをCVとして設定した場合、このCV数は「クリックして行動を起こした数」であって、「実際にクリニックに来た数」ではありません。

私の経験から見ると、広告CV数の約半分ぐらいが、実際の来院数であるという感覚があります。

代表:阿久津

20コンバージョンついてたら、実際に来てくれたのは10人とか。という感じで私は見てますね。

つまり、実際の獲得単価は、管理画面上の単価の約2倍で見ておく必要があります。

このリアルな獲得単価を下げていくことこそが、私たちの仕事です。

そのデータが「良い・悪い」と判断できる基準については、予算にもよりますが、私の肌感覚としては100コンバージョンが一つ目安となります。

精度という意味では100件あった方がより確実に判断ができるため、最初の3ヶ月は集中的にデータ収集に努めます。

予算増額時の危険なブレと運用の腕前

運用が軌道に乗って予算を増額する際、実は最も大きな崩壊リスクが伴います。

日予算設定の重要性と最適な予算感

Google広告は「1日ごとの予算」で設定します。

運用側の効率性から言えば、「月予算÷30」で日予算を算出し、1日8,000円から16,000円程度で設定できるのが望ましいです。

予算増額は「崩壊リスク」を伴う

リスティング広告において、予算を上げる行為は、単に数値を倍にすることではありません。

予算を上げることで、これまで獲得できなかった新しいキーワードをGoogleが取りに行く動きに変わります。

代表:阿久津

今まで取れていなかったキーワードを取り始めるので、あのキーワードはこの予算では高くて手出せなかったけれども、1日の予算だったらこのキーワードを手に入れられるぞ、よし、取りに行くぜ、みたいな流れになると、獲得単価が一気に上がるんですよ。

今まで最適化されていたバランスが一気に崩れ、獲得単価が高騰するリスクが生まれるのです。

この崩れを最小限にするのが、運用者の技術と腕の見せ所です。

予算を上げた時に獲得単価のブレが少ないかどうかは、運用者の能力を測る重要な指標になります。ここからが、まさにプロの本番です。

Googleの甘い誘惑とポリシー違反のリスク

運用を続けていると、Google側から「無料相談」のメールや、管理画面に「最適化案」が出てくることがあります。これらには要注意です。

Googleサポートと管理画面「最適化案」の罠

Googleを名乗るサポートメールの多くは、Googleの子会社や下請けである可能性が高く、基本的に無視でOKです。

また、管理画面に出てくる「最適化案」についても同様です。

代表:阿久津

あれも迷うのであれば一旦放置で、逆にそれが分からない状態って結構運用してるの危険なんですよね。
なのでその最適案で書いてある意味が分からない場合は、正直外注した方がいいタイミングかなと思います。

なぜなら、Googleは設定した予算を消化したいという思惑があるため、広げよう、広げようという動きに変わるからです。

「重要なキーワードが設定されていません」などと言ってきますが、それらは予算を食い潰すだけの、方向性が分散したキーワードである可能性が高いのです。

全てを適用するのは避けるべきです。

医療系広告のポリシーと出稿タイミングの鉄則

キーワード選定においては、一般的なポリシーに加え、医療広告ガイドラインやGoogle独自の医療系ポリシーに準拠する必要があります。

特に最近はダイエット薬など、「グレーよりのグレー」のキーワードを設定すると、取り扱い注意になることが多いです。

もしポリシー違反になって広告が出せなくなったら、キーワードだけでなく、遷移先のLPなど広告設計を全て見直すしかありません。

さらに、出稿するタイミングにも鉄則があります。

代表:阿久津

広告を出稿する時は金曜日にやらない方がいいですね。意義申し立てできるんですけど、それが土曜日とかの夜だと、申し立て先が土日休みなんで、土日広告出せないんですよ。
機械損失になっちゃうので、基本出す時は月曜日とか、週の頭に出す方がいいです。

1日、2日をも大事にするという視点が、プロの運用には不可欠なのです。

まとめ:運用者の努力が成果を生む

リスティング広告の運用は、キーワードの検索ボリュームや単価の調査に始まり、出稿後のCV設定、そして地道な除外設定という作業が必要になります。

これは目に見えない努力の積み重ねです。

私たちは、「獲得単価が安く、CVが取れる」という成果を出すために、緻密な作業を繰り返しています。

広告を外注化している先生方は、運用者はそんな努力をしているのだと、少しでもご理解いただけたら幸いです。

この情報が、先生方の広告運用戦略の助けになることを願っています。

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