【開業医の資産が消える!?】ホームページ制作時に仕掛けられた時限爆弾の正体

こんにちは、あくつです。

日々多くの院長先生からウェブ戦略のご相談をいただいていますが、実は多くの方が自覚のないまま、自分のクリニックのサイトに「恐ろしい時限爆弾」を抱え込んでいます。

この爆弾が爆発するとどうなるか。

せっかく数百万円かけて作ったホームページが、ある日突然、自分の思い通りに動かせなくなる。あるいは、別の会社に乗り換えようとした瞬間に、これまでの数年間の努力(SEO評価)がすべて水の泡になる。

そんなことが、この医療業界では日常茶飯事のように起きているんです。

今回は、ウェブの専門家である私の視点から、この「爆弾」を最初から設置させない方法、そしてすでに仕掛けられてしまった場合の解除方法について、徹底的に解説していきます。

目次

サーバーとドメインは「土地と住所」である

まず、爆弾の正体を知るために、ウェブサイトの構造を理解する必要があります。

ウェブの世界には「サーバー」と「ドメイン」という2つの必須要素があります。

  • サーバー = インターネット上の「土地」
  • ドメイン = インターネット上の「住所」(https://www.google.com/search?q=-clinic.comなど)

家(ホームページ)を建てるためには、まず土地を借りて、住所を決めなければなりません。ここまでは当たり前の話ですね。

そのサーバーとかドメインって、制作会社さんが全部やってくれるものですよね? 先生たちは忙しいから、プロにお任せするのが普通だと思っていました。

代表:阿久津

まさにそこが落とし穴なんです。制作会社が「やってくれる」のは親切心からかもしれませんが、問題は【誰が契約者(所有者)になっているか】という点にあります。私は、何があっても先生ご自身が所有者になるべきだと主張しています。

もし制作会社がドメインの所有権を握っていると、将来的に「今の会社の対応が悪いから、あくつさんの会社に変えたい」と思った時に、制作会社から「ドメインは渡せません。うちの所有物ですから」と言われるリスクがあるんです。

自分のクリニックの名前が入った住所なのに、自分のものじゃない。これは、土地(サーバー)と住所(ドメイン)を相手に握られている「人質」の状態と言えます。

なぜ業者は「爆弾」を仕掛けたがるのか?

そもそも、なぜ業者は先生の名義で契約せず、自分たちの名義にしたがるのでしょうか。

私はこれを、意図的【囲い込み戦略】だと断言しています。

一度契約を結んだら、他社へ乗り換えさせたくない。だから、ドメインという資産を自分たちの手元に置いておくんです。

ウェブに詳しくない先生に対して、「契約を解除するなら、ドメインは渡さない。これまで積み上げてきた検索順位(SEO)もすべて0からやり直しですよ」と圧力をかける。

これが、マーケティングの世界で行われている「知っている側だけが得をする」不公平な構造なんです。

私は、開業時のホームページ制作においては、必ず先生ご自身でサーバーとドメインを契約するように強く勧めています。そうすれば、最初から爆弾は設置されません。

フリーランスに依頼する場合の「善意の爆弾」に注意

実は、悪意がある業者だけが爆弾を仕掛けるわけではありません。最近増えているフリーランスの方に制作を依頼する場合でも、別の意味でのリスクが発生します。

フリーランスの方は、1人親方で活動していることが多いですよね。彼らに悪意がなくても、もしその方が不慮の事故で怪我をしたり、急病で入院したりして連絡が取れなくなったらどうなるでしょうか。

サーバーの更新時期が来ても支払いができず、ある日突然ホームページが消えてしまう。ログイン情報がわからないから復旧もできない。

悪意はないけれど、結果的に爆弾が爆発したのと同じ状態になってしまいます。

だからこそ私はご依頼をいただく際、先生にサーバーの契約をしてもらい、そのログイン情報だけを共有いただく形を徹底しています。

これなら、万が一私に何かあっても、先生の手元に土地と住所は残ります。

仕掛けられた爆弾を解除する方法

では、すでに制作会社にドメインを握られてしまっている先生はどうすればいいのでしょうか。

諦める必要はありません。爆弾は解除可能です。

今まさに業者に「ドメインはうちのものだ」と言われている先生はどう動けばいいですか?

代表:阿久津

まずは冷静に、今の制作会社へ【運営会社を変えたいので、サーバーとドメインの所有権を移したい(ドメイン移管したい)】と相談してください。手続き自体は、専門家が介入すればそれほど難しいものではありません。

稀にゴネる業者もいますが、多くの場合は違約金や事務手数料を数万円払うことで解決します。

もしここで相手が「絶対に渡さない!」と強硬な姿勢を見せたら、それは相当悪質な業者と言わざるを得ません。同業の立場から見ても、そんなことをすれば悪い評判が広がるだけなので、最後は折れるケースがほとんどです。

大切なのは、毅然とした態度で「これはクリニックの資産である」と主張することです。

業者がついてくる「嘘」に騙されないでください

解除交渉を始めると、一部の業者は引き止めるために「嘘」をついてくることがあります。ここが正念場です。

業者の営業マンから「移管すると、今まで頑張ってきたSEOが全部パーになりますよ!」と言われたらどうすれば…?

代表:阿久津

それは100%嘘です。断言します。ドメインを正しく移管すれば、SEO評価も信頼情報もすべて引き継げます。彼らは専門用語を並べて先生を不安にさせようとしているだけです。

また、「メールアドレスもそこにお願いしているから、変えるとメールが使えなくなる」と言われることもありますが、これも設定次第で継続可能です。

リニューアルのタイミングであれば、新しいサーバーで設定し直せばいいだけの話です。知識不足か、意図的な嘘に騙されてはいけません。

サーバー引っ越しの具体的な手順とコスト

実際に爆弾を解除して「お引っ越し」をする場合、どれくらいの手間と費用がかかるのでしょうか。

手順をまとめると以下の通りです。

  • 現制作会社に所有権を移したい旨を伝える
  • 先生の名義で新しいレンタルサーバーを契約する
  • 旧会社から移管用の「鍵(AuthCode)」をもらう
  • 新しいサーバーへ住所(ドメイン)を紐付け直す

ここで一点だけ注意が必要です。

ドメインを新しいサーバーに切り替えた瞬間、サイトのデータが空の状態だと一時的にサイトが見られなくなります。

これを防ぐために、私は事前に別の場所でサイトのコピー(バックアップ)を作り、深夜帯などのアクセスが少ない時間に一気に切り替える作業をしています。

移行手数料としての相場は【1万円から5万円】の幅です。この範囲内なら適正と言えます。もし10万円以上を請求してくるようなら、それは完全にぼったくりです。

私は制作費の中に含めてしまうか、実費程度で対応しています。

資産としてのサーバー・ドメイン選びのコツ

これから新しく契約する先生や、乗り換えを検討している先生へ。

サーバー選びは、あまりマニアックなところを選ばず、検索してすぐに出てくるような「有名どころ」を選ぶのが正解です。

  • エックスサーバー
  • ConoHa WING
  • ロリポップ(上位プラン)

このあたりであれば、将来的に誰が担当になっても設定がスムーズですし、サポートも充実しています。

重要なのはどの会社を使うかではなく、誰がそのアカウントを持っているかです。必ず先生がご自身のアドレスでアカウントを作り、クレジットカードを登録してください。

月々の支払いを自分のカードで落とす。これだけで、所有権は完全に守られます。

結論:自分たちの資産は、自分たちの手で守る

クリニックの通帳や印鑑を、他人に預ける院長先生はいませんよね。ウェブサイトも同じです。

サーバーとドメインは、クリニックという事業を支えるデジタル資産なんです。

代表:阿久津

ドメインとサーバーは先生ご自身が契約すること。これが、爆弾を設置させないための唯一にして最大の防御策です。今からでも遅くありません。もし不安な方は、一度ご自身の契約状況を確認してみてください。もし握られてしまっているなら、一刻も早く解除に向けて動き出しましょう。

ウェブサイトは、先生が日々診療に励むのと同じように、インターネット上で24時間365日、患者さんを呼び寄せてくれる大切な「分身」です。その分身の命綱を、他人に握らせてはいけません。

私はこれからも、先生たちの「大切な資産」を守り、最大化させるために全力でサポートを続けていきます。

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