こんにちは、あくつです。
最近、インターネットやSNSを見ていると「AIの進化によってSEO(検索エンジン最適化)は終わる」「これからはAIがすべてを答えるから、ホームページは見られなくなる」といった極端な意見をよく耳にします。
しかし、医療業界という特殊なフィールドにおいて、私は断言します。それは大きな間違いです。
むしろ、これからの時代こそ、正しく構築されたクリニックサイトの価値は劇的に上がっていきます。
巷で囁かれているSEOオワコン説の真実を暴き、AI時代に選ばれ続けるクリニックサイトの条件を徹底解説します。

AIの台頭でSEOがオワコン化するという誤解の正体
なぜSEOが終わると言われているのか。
その最大の理由は、Googleなどが導入しているAIによる回答生成機能(SGEなど)にあります。
検索結果のトップにAIの回答が表示されるため、ユーザーがサイトをクリックしなくなるという理屈です。
あくつさん。SEOがAIに食われてオワコン化するっていう話、本当なんですか?
代表:阿久津結論から言うと、医療業界においては全くそんなことはありません。むしろAI時代こそSEOを強化すべきだと確信しています。
でも、AIが答えを出してしまったら、サイトを見に来る人は減りますよね?



そこが大きな誤解です。医療のような人の命に関わる領域で、AIはゼロから情報を生み出しているわけではありません。AIは信頼できる既存のサイトから情報を引っこ抜いてきているに過ぎないんです。
AIはサイトの情報を要約して提示しているだけです。
つまり、AIが解決策を提示する際の「情報の源泉」に自分たちのサイトが選ばれるようにしておく。
これこそが、これからの新しいSEOの形になります。
実際、私は開業して1年程のクリニックさんで、GoogleのAIであるGemini(ジェミニ)の回答において、おすすめの1位としてサイトを表示させています。
AIに選ばれるためには、これまでのSEO対策をより高次元に引き上げる必要があるのです。


Googleのビジネスモデルから読み解く未来
Googleという巨大企業が、自らSEOや検索連動型広告という巨大な収益源を捨て去ることは考えにくいのが現実です。
Googleの売上の半分以上は広告収益で成り立っています。
ユーザーがサイトに遷移しなくなる未来は、Googleにとっても不都合なのです。
AI検索が主流になっても、SEOを頑張るのが正解なんですか?



はい。GoogleはAIの回答の中に広告を組み込んできます。企業として利益を捨てるようなことはしません。だからこそ、クリニックのホームページ戦略としては、まずはSEO対策を愚直にやり抜くことが正解なんです。
私が提唱する戦略は、従来のSEO対策をベースにしながら、AI版のSEOとも言えるAEO(AIエンジン最適化)を取り入れていくハイブリッド型です。
ユーザーがAIに質問する時、多くの場合「〇〇について教えて」といったQ&A形式の問いかけになります。
そのため、サイト内に「よくある質問」を充実させ、AIボットが読み取りやすいデータ形式で置いておくことが非常に有効です。
疾患ページごとに、患者さんが抱きそうな疑問をすべて先回りして解消するコンテンツを私は網羅するようにしています。


AIが選ぶ信頼の証、一次情報の圧倒的な力
AIが情報を整理する際、最も重視しているのは「その情報は本当に正しいのか?」「信頼に足るソースなのか?」という点です。
ここで重要になるのが一次情報の有無です。
ネット上に溢れている教科書的な病気の説明は、AIにとっては価値が低い情報です。どこにでもある情報だからです。
AI時代に勝ち残る条件は、そのクリニックにしか出せないオリジナルのデータを発信しているかどうかです。
あくつさんは、AI周りの最新情報も常にチェックされているんですか?



もちろんです。アンテナは常に高く張っています。その中で私が最近実験的に行っている面白い施策があります。
電子カルテのデータを活用して、そのクリニックで先月はどういう疾患の患者さんが多かったか、というリアルなランキングを毎月掲載しているんです。
例えば「気管支炎が何名」「新型コロナが何名」といった具体的な数値や、受診者の男女比、年代層などのデータです。
これは、そのクリニックにしか出せない世界に一つの一次情報です。GoogleやAIは、こうした現場の生データを何よりも高く評価します。
専門医の資格を持っているという主張だけでなく、実際に今ここで何が起きているかという数字を見せる。
これがAI時代に勝ち残るための絶対条件になります。
季節ごとに上位疾患が変わるデータを公開することで、患者さんにとっても「今、この地域で何が流行っているのか」がわかる有益なコンテンツになります。
これは私自身もノリノリで運用していますが、実際にAI検索結果での引用率が目に見えて上がっています。


E-E-A-Tはさらに重要度を増していく
Googleが提唱する評価基準「E-E-A-T(経験、専門性、権威性、信頼性)」は、AI時代においてより厳格に適用されています。
- 経験(Experience)
- 実際にその疾患をどれだけ診てきたか、どのような治療経験があるかという具体的エピソードを私は推奨しています。
- 専門性(Expertise)
- 専門医資格はもちろん、その分野における深い知見が反映された記事内容を重視します。
- 権威性(Authoritativeness)
- 他の信頼できる医療機関や公的機関からのリンク、引用を増やす施策を行います。
- 信頼性(Trustworthiness)
- 正確な医療情報、正しい連絡先、プライバシーポリシーの整備は基本中の基本です。
私はこれらを、単にプロフィール欄に書くのではなく、サイトの全ページを通して証拠として提示することを徹底しています。
AIはテキストの裏側にある裏付けまで読み取っています。
AI広告の到来とパーソナルデータの進化
AIの進化は検索だけでなく、広告の形も劇的に変えていきます。
近い将来、私たちが目にすることになるのは、個人の悩みや生活習慣に完全に最適化されたAIレコメンド型広告です。
AI広告になると、具体的にどうなっていくんでしょうね。



AIはユーザーとの対話を通じて、その人の悩みや健康状態、さらには年収の推計まで、非常に深いパーソナルデータを持っています。従来のSNS広告よりも、はるかに優れた精度でターゲティングができるようになるのは間違いありません。
AIが個人の状況を完璧に把握していれば、広告主であるクリニック側にとっても、来院率がこれまでにない精度で向上する可能性があります。
しかし、その時、AIに紹介してもらう候補に入るためには、今この瞬間からWeb上での信頼スコアを貯めておく必要があります。
私は、生成AIをインフラ化させてから広告事業を拡大させるという未来を予測して、今のうちからクリニックのデジタル資産を積み上げています。


オフライン施策がSEOを加速させる逆転の発想
Webの世界が進化すればするほど、実はオフライン(リアル)の施策が重要になります。
これが私のマーケティング戦略の肝でもあります。
Webの話なのに、オフラインも大事なんですか?



もちろんです。例えば、郵便局にパンフレットを置いたり、インパクトのある看板を設置したりする。これは一見アナログですが、実は強力なSEO対策になります。
看板にクリニック名を大きく出し、「〇〇クリニックで検索」という導線を作る。これによって、地域の方々が特定の名前で検索する指名検索が発生します。
GoogleやAIは「このクリニックは名前でわざわざ検索されるほど有名なんだ」と認識し、サイトの評価を一気に引き上げます。
ただ適当に設置するのはもったいない。Webへの流入を計算してデザインすることが重要です。AIに意識が行き過ぎて、足元の地域対策を疎かにしてはいけません。
オフラインとオンラインを繋ぐ地道な施策こそが、デジタル空間での評価に直結するんです。


AIは食われる対象ではなく使いこなす相棒
医療機関において、AIは脅威ではなく、活用すべきパートナーです。先生方がAIに食われることを心配するのではなく、AIを右腕として使いこなす側に回るべきです。
実際、私の知る賢い先生方は、すでにAIを自分たちの武器にしています。
GoogleのNotebookLMのようなツールに、膨大な医療ガイドラインや自身の診察録の統計を読み込ませて、患者さんへの説明資料をより分かりやすくまとめ直したり、治療方針の補助として活用されたりしています。
お忙しい先生にとって、AIは頼もしい助手になりますね。



はい。情報追跡は大変ですが、共存していく道を探るのがベストです。集患に関しても同じです。AIが推薦したくなるような、誠実で信頼に値するクリニックであり続ける。それが私たちの目指すべきゴールです。
最後に:今やるべきことを、迷わずやり抜く
最後に、クリニック経営に関わる先生方へお伝えしたいことがあります。
AI時代だ、SEO終了だと騒がれていても、患者さんが求めている本質はいつの時代も変わりません。
「この先生は私の悩みを分かってくれるのか?」
「このクリニックは本当に信頼できるのか?」
この問いに対して、正しい医療情報を、一次データとして、丁寧に、そして最新の技術を使って届ける。
これをやり抜くだけで、あなたのクリニックは地域で圧倒的なポジションを築くことができます。



生成AIがSEOにどう影響を及ぼすか、私は常に最前線でウォッチしています。大きな変化があれば、またお伝えしますね。先生方もお忙しいでしょうが、AIを恐れる必要はありません。今は、やるべき基礎、つまり患者さんのためのコンテンツ作りを固めるだけで十分です。
あくつさん、ありがとうございました。これからが本当の勝負なんだと理解できました。



その通りです。これからも一緒に、AIに選ばれる最強のクリニックサイトを作っていきましょう。


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