こんにちは、あくつです。
私は普段、ウェブマーケターとして活動していますが、実はウェブ施策と同じくらい、あるいはそれ以上に「オフライン施策」を重視しています。
ウェブマーケターを名乗りながらアナログな提案をするのは意外に思われるかもしれませんが、クリニックというビジネスの特性を考えると、これは極めて合理的な戦略なんです。
クリニックのターゲットは、あくまで「その土地に住んでいる人々」ですよね。
半径数キロメートル以内の住民にいかに認知され、信頼されるか。ここに全てがかかっています。
今回は、私が現場で実際に提案し、大きな成果を上げている「1万円以下でできる最強のオフライン施策」について、その神髄を徹底的に解説します。

郵便局は「地域の信頼」が集まる最強の広告媒体である
オフライン施策として、私が真っ先に提案するのが「郵便局」です。
郵便局は地域住民が日常的に訪れ、かつ非常に高い公的信頼を寄せている場所ですよね。この「信頼感」を味方につけることが、集患においてどれほど有利に働くか、想像してみてください。
ウェブ全盛の今の時代に、なぜあえて郵便局なんですか?
代表:阿久津理由はシンプルです。郵便局という場所が持つ『圧倒的な信頼のフィルター』を通せるからですよ。ウェブ広告は便利ですが、どうしても『売り込み』の印象が強くなりがちです。
しかし、郵便局のATM横やチラシラックに置かれている情報には、最初から安心感が付与されています。特に高齢者や地域の主婦層にとって、郵便局に置かれているものは『変なものではない』という強力な保証になるんです。
郵便局にはチラシラック、ポスター掲示、さらにはデジタルサイネージまで様々なメニューがあります。中でも私が推奨するのは、ATM横などの「チラシラック」への設置です。
ATMを利用する際のわずかな待ち時間に、ふと目に飛び込んできたクリニックのチラシ。それを手に取り、家へ持ち帰ってもらう。この「物理的に家に持ち帰られる」という点が、デジタルにはない強みなんです。
家に持ち帰られたチラシは、お茶の間で家族の目に触れます。
「ねえ、郵便局にこんなクリニックのチラシがあったわよ。今行っているところ、先生がちょっと怖いから、今度ここに行ってみない?」といった家族間の会話、いわば「家庭内口コミ」が発生するきっかけを作るのが私の狙いです。
しかも、この郵便局広告は驚くほど安価です。局の規模によりますが、2週間の掲載で1万円を切ることも珍しくありません。
リスティング広告などの運用型広告では拾いきれない層へ、この低コストでアプローチできるのは、コスパという面で最強と言わざるを得ません。


アナログ施策をGA4で「数値化」して管理する計測術
オフライン施策の最大の弱点は「効果が見えにくい」ことだとされてきました。
しかし、私はアナログなチラシであっても、ウェブ広告と同じように「何人がチラシを見て、何人がサイトを訪れたか」を正確に計測しています。
チラシの効果をどうやって測るんですか? クーポンを付けるしかないのでしょうか?



いいえ、クーポンは不要です。私はQRコードとUTMパラメーターを駆使しています。
チラシに印刷するQRコードに、計測用の専用URLを仕込んでおくんです。そうすれば、Googleアナリティクス(GA4)上で『郵便局のチラシ経由で何人がアクセスしたか』が1人単位で分かります。これにより、アナログな施策も『やった効果があったね!』とデータで証明できるんです。
実際に私のクライアントでは、チラシ配布から数ヶ月で、月に20件以上のサイト流入が計測されているケースもあります。
1万円以下の投資で、今まさに悩んでいる20人を自院のサイトへ誘導できているとすれば、これほど効率の良い広告はありません。データが見えるからこそ、先生も自信を持って施策を継続できるのです。


医療広告ガイドラインを突破する「引き算」のチラシ構成
郵便局や公共の場に広告を出す際、避けて通れないのが医療広告ガイドラインです。特に郵便局は審査が非常に厳しいため、正しい知識がなければ掲載まで辿り着けません。



つい『地域ナンバーワン』とか『最新機器導入』と書きたくなりますが、これらは全てガイドライン違反になるリスクが高いです。
私のチラシ戦略では、載せる情報をあえて『広く、浅く』絞ることを徹底しています。クリニック名、地図、電話番号、診療科目、そしてバリアフリーや夜間診療といった客観的な特徴。これだけで十分なんです。
チラシの役割は、あくまで「認知」と「検索のきっかけ作り」です。
情報を詰め込みすぎると読み手は疲れてスルーしてしまいますし、審査の難易度も上がります。情報をあえて削ぎ落とす「引き算の美学」こそが、審査をスムーズに通し、かつ患者さんの記憶に残るチラシを作るコツなんです。


開業時に仕掛ける爆発的な「認知ロードマップ」
新規開業は人生で一度きりの最大のチャンスです。ここでオフライン施策を徹底的にやり抜くことで、その後の集患スピードが劇的に変わります。
まず、開業の1ヶ月以上前から、テナントの外壁などに「〇月〇日オープン」と大きく掲示します。
地域の人々は工事中の建物に対して「何ができるんだろう?」と強い好奇心を持っています。その好奇心を逃さず、クリニック名とオープン日を刷り込みます。
そして開業1週間前。ここで新聞折り込みチラシやポスティング、そして内覧会の告知を集中投下します。さらに郵便局へのチラシ設置もこのタイミングで開始します。
開業時は「点」ではなく「面」で攻めるのが鉄則です。地域住民の生活導線上のあらゆる場所にクリニックの名前を出現させることで、「あそこにも、ここにも!」という既視感を作り出し、信頼感へと変えていきます。


飲食店や薬局を味方につける「究極のローカル戦略」
ウェブマーケターでありながら、私が最も泥臭く、かつ最も効果が高いと確信している施策が「近隣飲食店への挨拶回り」です。



先生自身が近隣のお店に足を運び、食事をして、『今度あそこで開業しました。よろしくお願いします!』と一言挨拶をする。これだけで最強のローカルマーケティングが完了します。
お医者さんは一般の人から見れば憧れの存在であることが多いので、先生が低姿勢で挨拶に来るだけで、お店の人は間違いなくポジティブな印象を持ってくれますよ。
飲食店の店主やスタッフは、地域の情報のハブ(中心地)です。
常連客が「最近腰が痛くて……」とこぼした際、店主が「ああ、あそこの先生、この前来てくれたけどすごく感じ良かったよ。行ってみたら?」と言ってくれる。これこそが、どんな高額な広告よりも強い「最強の紹介」を生むんです。
それはまさに究極の口コミですね。先生1人で行きにくければ、あくつさんも同行してくれるんですか?



もちろんです。私も一緒に行って、ランチを楽しみながら店主さんとの橋渡しをすることもあります。
先生が地域の一部として溶け込むお手伝いをする。これが、私が大切にしている『血の通ったマーケティング』なんです。
さらに手軽で即効性のある施策として、ポケットティッシュの配布と薬局への協力依頼があります。ティッシュは実用品であり、拒否されることがほとんどありません。
外出先で使われるたびにクリニック名が視界に入り、単純接触効果(ザイオンス効果)によって無意識のうちに脳内に刷り込まれていきます。
スタッフさんにとっても「ティッシュどうぞ」という声かけなら心理的ハードルが低く、実行しやすいというメリットもあります。


また、調剤薬局の薬剤師さんとの連携も不可欠です。先生が自ら薬局を訪れ、顔を合わせて挨拶をしておくだけで、薬剤師さんから患者さんへの紹介が生まれやすくなります。
薬剤師さんも地域の患者さんから相談を受けることが多い立場です。そこで「あそこの先生は優しいから、一度相談してみるといいですよ」と言ってもらえる関係性を築くことは、何物にも代えがたい資産になります。
結論:ウェブとオフラインの融合こそが集患の答え
これまでお話ししてきた通り、私はウェブマーケターでありながら、オフライン施策を極めて重視しています。しかし、これらの施策は単独で完結するものではありません。



私の戦略の完成形は、全てのオフライン施策が『ウェブサイトへの入り口』になることです。
郵便局のチラシを見て検索し、飲食店の口コミを聞いてサイトを確認する。そして、しっかり作り込まれたウェブサイトを見て、『ここなら安心だ!』と確信して来院予約ボタンを押す。この一連の流れを設計するのが私の役割です。
オフラインで認知の「種」をまき、ウェブで信頼の「花」を咲かせ、来院という「実」を収穫する。この循環ができているクリニックは、周辺にどんなライバルが現れても揺るぎません。地域の人々の生活に、先生の顔と名前が溶け込んでいるからです。


集患は、お金をかければ良いというものではありません。地域の人々とどう「血の通った繋がり」を作るか。そのための第一歩として、1万円以下の郵便局広告や、近隣のお店への挨拶から始めてみませんか。
これからも、デジタルとアナログの両輪で、先生のクリニックを地域ナンバーワンへと導くサポートを続けていきます。









