【開業医向け】広告運用とHP制作を“分ける”と失敗するワケ

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【開業医向け】広告運用とHP制作を“分ける”と失敗するワケ

結論:広告とHP(LP)はワンチームで高速改善すること。「広告が悪いのか、ページが悪いのか」を切り分け、数字で改善できる体制が勝ちます。


動画でも解説しています

要点

  • 広告と制作を分断すると、意識のズレ・コミュニケーションコスト・スピード低下が同時多発し、CVRが落ちます。
  • 依頼は「制作×広告×検証」を一貫して担保できるパートナーに。
  • 重要なのは切り分けと改善:広告指標(CTR/CPC)とサイト指標(CVR)を別々に見て、どこを直せば良いかを即判断。
  • スピードは責任感の証。小さな変更を即日反映し、PDCAを高速で回す仕組みが成果を押し上げます。

なぜ“分ける”と失敗するのか:意識のズレがCVRを壊す

広告運用者はクリック→予約(CV)までの動線を逆算し設計します。一方で制作側は「デザインを完成させる」ことが目的化しがち。ここに意識の非対称が生まれます。

  • テキストだけの「予約はこちら」。
  • 電話導線に電話アイコンが無い、タップ領域が小さい。
  • クリックを促す、視覚的合図(→、▶、下矢印)が無い。
  • ファーストビューに一次CTAが無く、スクロールしないと問い合わせ導線が見えない。

同じ情報でも“どう見せるか”でCVRは大きく変わります。制作は“形”、広告は“成果”。ここを統合しないと、動線が「ぐちゃっ」と崩れます。


分断のもう一つの壁:プライドとコミュニケーション摩擦

既存サイトに後から運用者が入ると、「作った城を壊されたくない」心理が働きます。細部(色、配置、余白、文言)まで改善要望を出すと、関係調整だけで時間が溶けます。その間にも広告費は燃え続け、機会損失が積み上がります。


正解は“セット依頼”:一貫性とスピードが武器

  • 企画→制作→計測→運用→改善の意図が一本線で繋がる。
  • 「誰かに伝える」時間が消え、非効率な往復が無くなる。
  • 文言差し替えやボタン改修を即日で。A/Bテストも連続投下。
  • PDCAの回転数=成果。獲得単価(CPA)は改善頻度×改善幅で下がります。

広告運用は“速度ゲー”。1週間待ちの修正体制では、勝負に間に合いません。


良い依頼先の見分け方チェックリスト

以下が最低ラインです。すべて「はい」で埋まる業者を選びましょう。

  1. 集客の実績を数字で語れる(SEO/広告の成果と再現性)。
  2. アクセス解析・CV計測・イベント計測を標準装備。
  3. 必要に応じてヒートマップで視線・スクロールを検証。
  4. リニューアル前に既存流入キーワード/上位ページを監査。
  5. 「狙うべき検索意図」を提示し、構成案やLPワイヤーで示せる。
  6. 仮説→実装→計測→改善のサイクルを短周期で回す体制がある。
  7. 成功/失敗事例を画面共有で具体的に見せられる。
  8. 紙媒体や名刺に計測可能なURL/QRを設計できる。

広告に対する“誤解”と現実

医療従事者の中には「広告はクリックしない」という方もいます。しかし、困っている生活者は迷いません。広告枠でも課題解決の提示が適切なら、普通にクリックされ、成果は出ます。広告運用者は刺さるコピーとクリックを生む設計を持っています。


切り分けと改善:成果が出る検証フレーム

目的:広告かページか、どちらがボトルネックかを即特定する。

  • 計測:CV(電話タップ/予約送信)/中間CV(院内導線閲覧、地図タップ等)
  • 目標:CTR、CPC、CVR、CPA、ROAS
  • CTR◎ × CVR× → ページ課題(動線/訴求/信頼)
  • CTR× × CVR◎ → 広告課題(キーワード/訴求/配信面)
  • CTR× × CVR× → 両方改修(想定顧客の再定義から)
  • 一次CTAの固定(ヘッダー固定 or 追従ボタン)
  • 電話/予約ボタンの分離(ユーザーの迷いを潰す)
  • 症状→受診メリット→費用→来院までの流れを上から順に
  • 医師の顔・専門性・実績の提示で安心を可視化
  • よくある質問(FAQ)で不安を事前解消

開業医におすすめの実装手順(スターターキット)

  1. 計測の土台:GA4、GTM、電話タップ/予約送信のCVイベントを定義。
  2. LPワイヤー:一次CTA、症状→解決の流れ、信頼要素を配置。
  3. 広告の初期セット:指名・症状・治療系キーワードで配分。否定KWを充実。
  4. 初回A/B:CVボタン文言(例:今すぐ電話/Webで予約/当日枠を確認)。
  5. 7日レビュー:CTR/CVR/CPAの切り分け→即改修。
  6. 紙×Web連携:院内掲示・名刺にQR/短縮URLで計測ループを作る。

よくある質問(FAQ)

制作会社と広告会社を別にしたい事情があります。

分けるなら、改善責任者(グロース担当)を置き、KPIと改修合意フロー(SLA)を明文化してください。修正のリードタイムが1週間を超える体制は非推奨です。

ヒートマップは必須ですか?

ケースバイケース。ただしCVRが停滞したときのボトルネック発見に有効です。

広告費が少ないのですが効果は出ますか?

予算の大小より改善頻度が鍵。少額でも高速PDCAなら、学習効率は高められます。


まとめ

  • 制作と運用を一体化することで、意図が通り、速度が上がり、CVRが改善します。
  • 成果の本質は、切り分けて改善する力にあります。
  • ベストなパートナーは、「広告が悪いのか、ページが悪いのか」を数字で特定し、即修正できる人です。

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この記事を書いた人

阿久津 裕士のアバター 阿久津 裕士 代表取締役社長

サムライマーケティング株式会社 代表取締役
・元製造業の営業マン
・独学でWeb制作からマーケティング学習し実践経験を積む
・完全紹介制でクリニック開業支援や集患問題を数々解決中
・寝る前にアクセスデータ見ることが趣味

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